期日前投票に行った

2024/10/25

2024年衆院選。投票日は所用があるため人生初の期日前投票に行ってきた。仕事前の朝イチの時間を狙って行ったが大行列。自分としては早朝から動いたつもりだったが世間的にはそうではなかった。仕方ないので並ぶと意外と列は早く進み、すぐに投票を終えることができた。紙を何枚か書くくらいだから回転率は高いか、と思ったりする。

事前に自分の選挙区の候補者を見て調べた。いろんなサイトが自分の主張と候補者の主張とのマッチングを測るものを提供しているがイマイチどれもピンとこず。分野によって興味の濃淡があるので、それを平坦に押し並べてスコア化されてもな、という感じ。Xで回ってきたポストに「自分が一番大事だと思う分野で近い候補者を選ぶ」や「消去法で残った候補者を選ぶ」などのアドバイスが書かれていた。完全一致する候補者は基本いないのでこういう考え方も有効か。

和田靜香さんの本のなかに「争点は自分で決めて良い」という一節があった。比較の軸はマスコミじゃなくて自分で決めて良いらしい。そういう考え方はしたことがなかったので試してみようと、最近関心のある同性婚で比べてみる。ほとんどの政党や候補者が賛成している。え、じゃあなんで実現されてないの?!と思う。政治の世界に無知なので深く突っ込めないが、関心事を自分なりに争点にするというのはうまくいかず。政党や候補者のプロフィールを見て選ぶことにした。

帰り道、海外だとコンサート会場とか普段入れないようなところで投票できるという話を思い出す。そういう投票 is cool、投票 is funみたいな仕組みはあっても良い。若い世代の投票率が低いから政治が若者の方を向かないと言われてきたが、若者って何歳までだろう。まだ若者の一票としてカウントされるのだろうか。駅では候補者の応援スタッフが声を張り上げて街頭演説をしている。こういう活動も政治を知ってもらう入り口として大事なことだというのも和田さんの本で読んだ。以前よりは活動の意義を理解しているつもりだが、やはり怒鳴られるような大声は苦手で怯えてしまう。


マインドマップで整理する

2024/10/24

何かを整理したいとき、マインドマップで書き出すのが良い。中央に関心事の大きなテーマを書き、そこから派生する要素を書き出して繋げていく。書き方にルールはないと思うが、各項目を円で囲い、関連する円同士を直線でつなげていくのが私の基本スタイル。仕事の要件でもプライベートの悩みでも、「生活で大事にしたいこと」といった大きなテーマでもマインドマップは使える。頭の中を書き出すのに優れたツールだ。

書き出すときはノートに手書きで行う。順序なく思いついたものを全部書き出し、関連がありそうなところに繋げまくる。自分にとって大事なものは大きな円で、些細なことは小さな円で書く。関連がなさそうで実はあるよな、ということは点線で表現したりする。これを滑らかにできるデジタルツールにはまだ出会えていない。MiroやFigmaなどのサービスでも似た機能は提供されているが、一度マウスやキーボードの操作に気を使う必要があり頭のなかを書き出す作業にとってはノイズになる。Notionで箇条書きに出すのも悪くはないが、好き勝手に要素を配置できることが大事。手書きだとその時のコンディションによって文字の書き方も変わってきたりするので、それも含めて頭のなかを書き出すことになる。

以前よく行っていたコワーキングスペースで、マインドマップを推し続けている人がいた。その人は後輩らしき人物に何を相談されても「マインドマップ書いた?」と返していた。今日ランチどこ行きますか?みたいなカジュアルな話でもマインドマップを薦めていたのでさすがに違う回答あるやろと内心ツッコンだりしつつ、マインドマップって色んなシーンで汎用的に使えるな、などと考えたりもした。

心の中のモヤモヤは書き出すとスッキリする。言語化して悩みと直面するのが怖い気持ちもあるが、実は苦しいのは「なんかイヤだな」という正体不明の気分だったりするので、自分が嫌に感じている要素が明確になると悩みはマシになる。悩みの要因に対して具体的にとれる対策があればやれば良いし、特にない場合でも自分はこれを嫌に思っているんだな、と認識できればそれで十分。頭の中の整理にマインドマップというフォーマットは使いやすい。


UIを作ると進捗が出る

2024/10/23

UIとはUserInterfaceの略で、サービスとユーザーとの接点のこと。ユーザーはUIでテキストを見るし、ボタンを操作するし、サービスで何が起こっているかを理解する。サービス開発では目に見えない部分の実装も多い。金額や日付の計算ロジックであったり、データの保存であったり、メール通知であったり。基本的には目に見えない部分の方が変更が難しいので先に作る。しかしそれだと見た目上は完成に近づいてないように見えるので、気まぐれにUIを作って進捗を出す。

「UIを作ると進捗が出る」というのは大学生の頃読んでいたブログに書かれていた内容。それは個人でMMORPG(オンラインで一緒にできるRPGのPCゲーム)を作っている方で、当時は珍しくサービス開発の過程とかデザインのポイントなどを書いていて楽しく読んでいた。その人がクライアントに進捗を見せたいときはUIを作るといっていて、そういう大人のテクニックがあるのだなと知らない世界に思いを馳せていた。

個人開発は完全趣味なので、どこから作っていってもよい。データベースからでもUIからでも、マーケティング的な調査からでもなんでもいい。ただ最大の敵はモチベーションの低下なので、気まぐれにUIを作り込んで進んだ感を出すと自分が喜ぶ。なんか触り心地よいし、これを作り切って公開したいなという気分になれる。心地よさは実際に触ってみないとわからない部分も多く、その意味でも早めにUIを作ると触れる機会を増やせてよい。違う機能を開発しながら「ここ毎回わかりにくいな」「このボタン押すと何が起きるんだっけ?」などと引っかかるポイントがあったら大体ユーザーもそこで戸惑う。ボタンの位置や文言を調整して分かりやすくしていく。

Away」というアニメーション映画がある。ラトビアのクリエイターによってつくられた約1時間半の映画だが、なんとたった一人で作った作品らしい。監督、制作、編集、音楽のすべてを担当し、3年半かけて作られたとか。途中で投げ出さず作り切ったことに大拍手だが、ウェブとはまた時間感覚が違うのかもしれない。製作中、アニメーションのコマを描いていって飽きたら音楽、音楽に飽きたら別の工程というふうに、疲れたら頭を切り替えながら作業していたらしい。デザインやプログラミング、コンセプト、仕様設計など、自分も疲れたら違う作業をして頭を切り替えたい。


自律神経をととのえる

2024/10/22

手や足は自分の意識で動かすが、内臓や血圧などは自分でコントロールせずとも自動で動く。これが自律神経系で、乱れると心身に不調をきたす。体には意識もできるし無意識にもできるものがある。それが呼吸。呼吸は自分の意思で自律神経に作用できる方法で、しんどくなりそうなときは呼吸を整えると良い。

自律神経は交感神経と副交感神経のふたつから成る。つまり、活動モードとおやすみモード。この切り替えをわかりやすくしてあげることが自律神経の助けになる。例えばリラックスできるはずの夜中に緊張状態が続くといまどちらのモードか分からなくなる。外の光を浴びずに日中もずっと寝ているといつ活動のスイッチを入れたらよいかわからない。規則正しく生活したり、夜寝る前にはスマホは見ないようにしよう、というのはこのあたり。

朝9時頃までの太陽光を浴びると体内にセロトニンという物質が分泌される。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、自律神経の調節に一役かってくれる(馬チェロレッテ3で櫛田さんが渡してましたね)。医学的なことなので自分にはちゃんと分かっていないが、読んだ本によると毎朝20分の散歩がうつ病の服薬と同じだけの効果があるとか。ちなみにこれは雨や曇りの日でも有効。人間的には太陽光が届いてないように思っても、体はちゃんとキャッチしてくれる。

私は寒暖差に弱く、春や秋など気温が大きく変わるタイミングで体調を崩す。ただでさえ快適な季節は短いというのにもったいなすぎる。寒暖差で体調がおかしいなと思ったら家でお湯を張りゆっくり入浴したり、岩盤浴に行ったりする。岩盤浴は最近知った趣味だがなかなか良い。体の内側から温められる効果もあるが、スマホを持ち込めないので自然と脱デジタルの時間が作れるのが大きい気がする。マンガ本を持ちこんで読める施設もあると聞いて大変魅力に思ったが、それが良いことかはまだわからない。ただ天井をぼーっと眺める時間が必要かもしれない。

急いだり慌てたりしても自律神経は乱れる。私の場合自律神経が乱れると取り戻すのに小一時間ほどかかるので、待ち合わせには時間に余裕を持って早めに行くようになった。少し早めに着いて本を読んでいたり、1時間以上早く着いておいてカフェで待ちながらプログラミングしたりするのも楽しい。自分が苦手なことがわかったら、それを改善するのではなく対応するようになった。お店のクーラーが寒すぎることが多いので上着を常に持ち歩くとか。荷物は増えるがゲームを攻略しているような感覚にも少しなる。

自律神経はストレスや不安感にも強く刺激される。良い緊張もあるが、未来のことをずっと不安に思っていても良いことはない。その不安を取り除くために今何か行動するか、もしくはいったん忘れてその時が来たら全力で頑張る。先々を心配しすぎて今のコンディションを崩さないようには注意したい。


学ぶは"まねぶ"

2024/10/21

「学ぶは"まねぶ"。分かるは"分ける"。」これは社会人になりたての頃友人がツイートしていたスローガンで、それ以降いろんな本でも再度出会うことになる。学ぶは古語では「まねぶ」と読み、真似るの意味。どうやら物事を学ぶには模倣から入るという考えは昔からあったらしい。

デザインのスキルをあげたいとき、闇雲にはじめるのではなくまずはトレースから入る。自分が学びたい分野の美しいサイトやサービスを並べ、ひとつ選んで同じようなUIを作ってみる。各画面のレイアウトからテキストの色、ボタンの形や影まで似たものを作っていく。そうしていくと全体的な美しさはディティール部分の作り込みから来ており、一つ一つのボタンが最高にオシャレというわけではなくても全体で見ると素晴らしいルックアンドフィールになっていることがわかってくる。

プログラミングには「写経」という文化があり、これは誰かの書いたソースコードをそっくりそのまま写して実装することを指す。参考にするコードは書籍でもOSSでもなんでも良いがある程度達人が書いたコードが望ましい。書き写していくうちに全体の設計やコードがどう書いてあると読みやすいか、どういう単位で関数を分けるべきかなどが身についてくる。いきなり超熟したコードを読んでも逆についていけないこともあるが、例えばカレンダーアプリを作るなら誰かが公開してるカレンダーのコードを探して一度写経してみると理解が深まる。

アプリマーケティングの専門家に話を聞く機会があり、「どういうアプリが今流行ってますか?」と聞いたことがある。回答は明確で、「AppStoreのランキングTOP100を全部見て触って、自分なりにグルーピングしていけば傾向がわかるよ」というものだった。マーケの理論などは知らないがそれなら自分にも出来る気がする。実際にやってみると当時はカメラアプリが大盛況していて、その教えてくれた人もカメラアプリを作っていた。

最初の入り口は真似でいい。真似していくうちに、自分のなかで「これは美しい」「これは違う」という基準ができる。基準ができたら自然と真似する対象も取捨選択されていく。こうして自分なりの感覚が積み上がり、自分の型になっていく。いろんな人の作品に触れて、一般的な型が分かればそれを破ることもできる。普通こうだけど自分はこっち、という部分に個性が見えて面白い。

どの分野でも「真似ぶ」は応用が効くという話だが、終始物真似に終わってしまうのはつまらない。習うための真似はよいが、生み出すものは自分の内から出てきたものにしたい。こういうのがあったら面白いとか、困ってる人がこれで助かるとか、そういう思いを大切にしたい。そしてそれをうまく表現する、届ける方法は真似ぶで学んでいく。