絵を描くということ

2025/05/15

NHKの「3ヶ月でマスターする絵を描く」が面白い。おじいちゃん先生こと柴崎先生に教えてもらい、絵は初心者の山之内すずがリンゴや木、街並みなどに挑戦していく番組。光の当たり具合や陰影の考え方などを分かりやすく教える。自分が最初に見たのは木を描く回だったが、葉っぱ一枚一枚を描くのではなく、筆をキャンバスに垂直に押し付けその筆の広がりを葉の広がりのように見せていた。自由な発送で楽しく絵を描いているのが伝わり、自分も挑戦したくなる。

絵を描きたい欲は定期的に訪れる。iPadにProcreateというお絵かきアプリを入れたり、セブ島に旅行したときに絵の具を買ってホテルの部屋で風景を描いてみたりした。腕がなくても楽しいが、自分が見たものをもっと上手く表現したい気持ちになる。大人になってから絵を学ぶ機会は意外と少ない。街の美術教室みたいなのを探したが子供対象のところばかり。リモート授業ならあるが少し味気ない気がしてやめた過去がある。

平日の昼に大きな公園に行くと年配の方々がキャンバスを広げて木や形式の絵を描いている。あぁいう老後を過ごしたい。晴れた日は絵を描きに行き、雨の日は大人しく家で本でも読む生活が理想だ。以前美術館の展示で見て印象に残ってるものがある。ある人の巻物だが、そこには旅先でその人が見た景色や人がスケッチされている。現代ではほとんどの人が写真で撮ると思う。しかし絵の表現ではデフォルメが利く。その絵にはその人が感じた驚きや喜びなどが増幅して描かれていたような気がした。

人生100年時代。どこかで絵には本腰入れて取り組みたい。