世の中で話題になってるAIについての記事をまとめるサイトを作った

2025/08/02

AIのニュースが毎日世の中を騒がせているが、いま一番AI情報が集まってるのはどこかというとX(旧Twitter)な気がする。真面目にブログを書いてもすぐ内容が陳腐化したりするし、日々の試行錯誤を雑に垂れ流すにはXくらいがちょうど良い。しかしXには大げさに驚いて注目を集めようする人も多くて騒がしい。落ち着いて情報を集める仕組みが欲しいとかねてより思っていた。

半年くらいずっと思っていたので、「AI新聞」というサイトを自分で作った。世の中で話題になっているAI関連の記事を1日1回集めて新聞にしてくれる。記事のタイトルが10個くらい並んでいて、気になる場合は元記事に飛ぶか、あるいはAIが要約した内容をサッと見れる仕組み。簡単にいえば昔のGunosyみたいなもので、手軽にチェックすべき記事がまとまるようになっている。

こういうのは情報ソースが大事だが、色々考えた結果はてなブックマークで人気の記事に加え、技術共有サイトのZennとQiitaでよく読まれてる記事をソースとした。OpenAIやGoogleなどの日々の更新を拾っていくと多すぎるし、かといってXで目についたものを読むのも偶発的すぎる。十分話題になったものははてブにも挙がってくるはずなのでこの構成でいったんヨシとした。本当はXで何人かをピックアップしてその人たちが紹介してるリンクをまとめる形にしたかったが、XのAPIが今はとても高額になっているのでやめた。趣味で使う自分向けサイトに月2万円もかけてはいられない。

このサイト自体もClaude CodeというAIエージェントに作ってもらった。やりたいことを伝えるだけで実装してくれるのは楽しすぎる。人間の手でやったのは20%くらいだろうか。大まかな流れを伝えて実装してもらい、デザインの手直しだけ最後に自分でやった。こういうちょっとしたアイデアを実現するのには本当に良い時代になった。毎日朝4時に発行されるようになっていて、朝7時にはこのサイトが自分のGmailにメール通知されるようになっている(新聞さながら)。一週間くらい自分で使ってみて、情報ソースや読み心地など細かい手直しをしていく予定でいる。


MBTI診断

2025/08/01

恋愛リアリティショーといえばバチェラーが一番知名度が高いと思うが、AbemaTVでは毎週月9に「今日好き」が放送されている。コンセプトは「高校生が行く2泊3日の恋の修学旅行」で、10人くらいの男女が恋の矢印を右往左往させる。前シーズンは良いキャラの高校生が出演してSNSでバズり、ヒット作になった。多くの人が見始めて有名人もコメントし、Abemaの番組で1位になったらしい。それは喜ばしいことだが、次のシーズンがはじまりメンバーが発表されると、その中にはまたその人気高校生の姿があった。

続けて見てきた身からすると全シーズンは特別回で味が濃く、通常回を普通に楽しみたかったので少し残念。でもスタッフの立場で考えると前シーズンで新規に掴んだ視聴者を継続させたいだろうし、良い方法なんだろう。すべての人を満足させる選択肢はいつでもない。

最近の若者はほとんどがMBTI診断をしており、そのタイプが何かを自己紹介に交えたりする。こういう性格区分テストは定期的に流行るが、自分の見てきた中ではMBTIは一番浸透していると思う。年齢と血液型の横にMBTI診断を添える。しかしその理由も分かって、割とこの診断が自分のことを表現できているのだ。

タイプは「INFJ」のような4文字で表現される。例えば先頭は内向型(Internal)か外交型(External)かでIかEになる。この内向/外交型の分類はかなり使える。エネルギーが内側にいくか外側にいくかは性格をかなり分けるし、血液型よりも友人に知ってもらっておくべき性質だと思う。

自分はIで始まる内向型で、自分でもそうだなと思う。人見知りで場になれるまで声を発せられないし。でも人と話すのも好きで、外部の勉強会などで会った人からは外交的だと思われているかもしれない。自分が本当に心地よいのはどっちか、MBTIを通じて向き合う機会があるのは素晴らしい。

社会人になるまでは外交型のタイプがとても有利だと感じていた。人と仲良くなりやすく、人の繋がりで何かのハードルを下げたりしているのを羨ましく思っていた。でも社会に出ると意外と個人戦の場面も多い(エンジニアは特に)。そうなると社交の場よりも自分の仕事に向き合う時間が大事になる。今何をすべきか、どの情報をチームに伝えておくべきか。そういった仕事は内向的な人の方が上手い傾向があり、よく考えているので後半で有利になることも多い。でも飲み会とかに行くとうまく喋れず落ち込むこともやっぱりある。結局はどのタイプも自分の得意な場を探し、そこで頑張るというシンプルなことかもしれない。


やっぱりカフェの雑音があると集中できる

2025/07/31

自宅で集中が切れたらカフェに行って作業している。以前は家でやると集中が深くなりすぎて疲れてしまうのでカフェで緩めている感覚だったが、最近はちょっと意味合いが変わってきた。それはプログラミングの待ち時間が増えてきたことに由来する。今はAIと一緒にコードを書くのが当たり前になっていて、一度チャットしたら3-5分、長い場合には20分くらい待機する時間が生まれる。この時間は特に人間はやることはないが、たまに危険な処理(ファイル削除とか)をするときはAIから質問が来るので完全放置もできない。席は外せないがそこまでやることがないという微妙な状況になる。

この微妙な待ち時間、本を読んだり動画を見るには短すぎる。かといってXをチェックしたりと時間を潰すには長すぎる。それに作業はAIがやってくれるようになったが、その分人間はちゃんとした指示を出さないといけなくなっている。これまでは自分で実装しながら考えられてたのが、最初にしっかりした内容を考えてAIに渡すような変化。最初のしっかり考える部分では頭を捻る必要があり、他のことを並行でやっているとマルチタスク状態になりあまりうまく回らない。

色々試したが、「カフェで周りの雑音を聞きながらノートに次にやることをまとめる」というのが一番しっくり来ている。AIの作業が終わると人間がレビューし、問題なければその変更を取り込んで次の指示をする。次々にやるべきことを考えておく必要があるので、その準備の時間にすると無駄がない。ただ、これだけだと次の場面、次の場面と頭を走らせすぎてしんどい。なので周囲の会話や雑音をBGMにしてゆったりしたペースでやる。今のところこれが一番長く続けられる。

人の話ならラジオやPodcastでも良いかと思ったが、話をちゃんと聞いてしまうと頭を使ってしまうのでやや不向き。できるだけ頭は空けて、他の五感を使って時間を繋いでいきたい。エンジニアの中で昔ハンドスピナーが流行ったがあれは良いかもしれない。あとは筋トレやストレッチも良さそうだが一日に何度もは難しい。

AI開発の状況が変わる可能性もある。例えば20分よりもっと長い時間、一度指示したら2時間くらい実行してくれるとかは今でも十分ありえる。ただこれは序盤でミスると意味のないコードを書き続けることになってしまうので使う場面が限定される。あとはAIが質問してくるところが音声になってパソコンの前にいなくても返事できるようになるとかはありそう。家事や散歩中でもやり取りする。とりあえずスマホに通知が来て返事するとかになったら幾分かはマシかもしれない。

人間同士のコミュニケーションが電話やメール、チャットと広がっていったように、AIと人とのインタフェースも今後増えていく。便利になることを望むが、四六時中AIからの連絡を気にしないといけないのもまたしんどい。AIの進化が人間を楽にするのか疲れさせるのかは、今後注目していきたいポイントのひとつ。


歩くのに飽きた人が踊り出す

2025/07/30

疲労社会」を読んでいる。競争主義、生産性主義の現代は肉体よりむしろメンタルが疲れやすい。「できる」ことを求められ続けるのはしんどい。どのようにそこから逃れられるか?

興味深い一節があった。ある道があり、そこを目的地に向かって歩いている。駆け出したり走ったりしてもそれは違いにはならない。なぜなら直線を行くスピードが変わっているだけだから。道中をウロウロしたり、その場で踊ったりすることは違いになる。それは本来不要な行動で、目的地に向かうこととは別軸の動作を生み出しているから。

道草を楽しみ、踊るように趣味や仕事をしてる人を人生で何人か見てきた。そういう人たちはゴールすることではなく、自身のスキルの上達でもなく、ただその時間を楽しんでいるように見えた。他の人と比べて自分がどうだと考えることもなく、その人のペースで楽しんでいた。

道のうえで踊り出す前に何が起きてるか?それは「歩くのに飽きる」ことだと著者は言う。歩く・走るはもう飽きた。だから違う楽しみを見出そうとする。そこに小難しい考えはない。プログラマーの三大美徳は「怠惰」「短気」「傲慢」と言われる。同じ仕事を毎日やるのはつまらない、だから自動化する。この仕事をしていても楽しくない、だからAIにやってもらう。そういう考え方が良いとされる。自分の仕事を振り返ってみるとモバイルアプリ、機械学習、プロダクトマネージャー、AIエンジニアとその都度興味があることをやってきた。でも本当は飽きていたのかもしれない。大体のことは3年くらいやると飽きる。それは悪いことではなく、違う遊びを見つけるのが好きなのかもしれない。


ChatGPTに国会の仕事を教えてもらった

2025/07/29

最近はCursorやClaude Codeなどプログラミング特化のAIサービスを使うことが増え、ChatGPTとは疎遠気味になっていたが久しぶりにガッツリ使った。話したテーマは「国会の仕事」で、国会ではどう意思決定され、法律はどのようにできるのか、通常国会と臨時国会の違いは何かなどを網羅的に教えてもらった。

参院選で与党が過半数割れし、法案を進めるには野党の協力が必要な状況になった。例えば国民民主党はガソリンの暫定税率を年内に廃止したいと言っているが、この年内というのはどういう基準なのか?そういう基本的な知識が足りてないと感じていて、ふとChatGPTに色々質問をぶつけたらかなり良かった。

「この芸能人は誰?」など、質問が明確であればインターネットは即座に答えを出せる。一方で自分の知らない分野を学ぶときはネットよりも書籍が良い。体系的にまとめまっていて、最初から最後まで通して読むとひととおりの下地が作られる。以前政治に興味を持った時、その時は図書館に行って本で学ぼうとした。しかし政治コーナーの本は多岐に渡り、初心者の自分がどれを読んだら良いか判断がつかない。入門っぽいものを2-3冊選んだが複雑すぎてついていけず、結局その日は目当ての知識を掘り当てられず帰宅することとなった。

その時から6年が経ち、今の時代にはAIがある。自分の気になることを列挙し、「個別の質問もそうだけど国会の全体像を知りたい。体系的にまとめて教えてほしい」とチャットするだけで専門家がわかりやすい言葉で教えてくれる。その専門知識はインターネットや書籍からつくられたものなので、実際は図書館の本を自分の気になるトピックでナナメ読みするのに近しい。こういう体験はいままでなかった。

AIが相手だと気を遣わなくて良いという意見もある。正直あまりピンと来てなかったが、今回ChatGPTと何往復かしてみてその感覚が分かった。「この単語ってどういう意味ですか?」と初心者すぎる質問をしたり、相手が答えてる最中に自分の意図と違うなと思ったら「そうじゃなくて」と気軽に遮れる。人間同士のやり取りだとどうしてもマナーや見栄など感情が入り込んでくる。AIはすぐ忘れるのでどれだけアホでもいい。むしろアホを見せた方が自分のレベルに合わせた言葉選びをしてくれてフィットする。自分にとって未開拓の分野を学ぶことは、今の時代とても簡単になってるのかもしれない。