良い文章と表現に触れる

2025/10/24

去年の10月はワーケーションに行ったり引っ越したりしていたと思うと時間が経つのは早い。住む場所も生活スタイルも大きく変わった。楽しい時間はその時は短く感じ、後で振り返ると長く感じるらしい。じゃあ今はどうなのかとたまに考えることがあるが、まぁ長かったり短かったりする。

さて、今日は「かがみの孤城」を読んだ。辻村深月先生。最初読み始めたときはファンタジー色が強すぎて挫折するかと思ったが、話の面白さとリアリティで一気に引き込まれた。3日前くらいから読み始めて今日読了。いやー面白かった。これは映画化は難しいかなと思って調べてたらアニメで映画化されているらしい。気になる。文章の表現がきれいで読み心地がとても良かった。

文章というと、作ってるサービスの紹介的なブログを書いて公開したら想像よりも読んでもらえ、サービスに登録してくれる人が増えた。自分としても良い機能が作れたと思っていたので嬉しい。

自分の主義としてサービスを誇大広告して集客することはしたくない。まずプロダクト価値を高め、それが摩擦なく伝わる用に良い発信をするのが基本路線。分かりやすい文章を書く力は磨きたいポイントのひとつで、それは良い表現に触れたり、読み手のことを想像したりすることで培われるものかと思っている。


髪切ってパーマあてた

2025/10/23

髪を切ってパーマを当ててきた。引っ越してからも通っていた東京の美容師さんは引退されたので今回は大阪で。希望の髪型を伝えるのが苦手なのでビビる。それでも髪が伸びすぎて前が見えなくなってきたので一念発起して予約した。

その大阪の美容院は何度か行ったことはあるが、パーマは初めて。最初にいろいろイメージの擦り合わせがありシャンプー。このお店がよいのは店長が一人でされてるところで、カット中は他にお客さんが来ないので静かでとてもいい。

世間話などをしながらカットしてもらい、パーマをあてる段になる。パーマの時間中は暇なので、よくあるパターンだと雑誌を勧められる。BRUTUSとかそういうの3冊くらい見せられて、気になるのを選ぶという感じ。

しかしここは違った。なんと壁一面にある本棚から好きなのを選んでいいという!

本棚は正面にあり、これまでカットされてる間もチラチラ見えて気になっていた。世界の旅行本から料理本、生態系の話などジャンルが多岐に渡る。自由に歩き回ってもいいとのことなので本の周りをウロウロして「日本の超高層ビル」という写真集を読んだ。

じっとしてるのが苦手なので待ち時間に歩き回って良いのもありがたい。しかも終わってみたら髪型もいい感じ。これは今後も通うな!

自分に合うお店を見つけられるのはうれしいことです。さて、次は歯医者を探さねば。


マットレスを買い替える

2025/10/22

朝散歩に出ると寒い。涼しいと通り越して寒い。調べてみると今日は12月中旬並みの冷えだったらしい。いつの間に11月が飛ばされたのか。近年すっかり出番がなくなってしまった秋服の活躍ドキということで、さっそく今日は長袖の服を出して着た。

最近「しあわせは食べて寝て待て」という漫画を読んでいて、これが面白い。主人公は治らない病気(膠原病。初めて知った)を持っていて週4回パートで働きながら暮らしている。家賃の支払いが厳しくなったことをきっかけに団地に引っ越し、そこでささやかな交流が始まる。ザ・日常系という感じでリラックスして読めるのも良いが、タイトルに「食べて」とあるように、旬のもの・薬膳料理などの食事と健康の話が挟まれるのも面白い。近いうちに芋をクタクタに蒸してミルクティーと一緒にいただこうと思っている。

寝床のマットレスが古くなってきたので買い換えようと探し、その高さにびっくりする。中上位モデルだと普通に20万くらいするのか。これはさすがに出せないなとか、いやでも10年使うと思ったら安いのかとか、実際1週間ずつ寝てみてからじゃないと選べないよなとか色々考えた結果、コスパ重視でそこまで張り切らないことに。よく考えてみれば腰痛もなく、夜眠れないなどで悩んだこともない。昔からわりとどこでも寝れるタイプで、たまに友人家に泊めてもらうとゲスト用の布団で家主より熟睡できたりする。今のマットレスはバネがギシギシ鳴るようになってしまい、それが不快なので買い替えること自体が大事なのであった。

昨日読んだヤフーの方の退職エントリがまだ頭に残る。17年の蓄積から放たれる文章は美しい。


退職エントリを読んだ

2025/10/21

LINEヤフーを退職した人のブログが話題になっていたので読んだ。書いてるのは17年働いたベテランエンジニアの方で、業務や担当サービスの話ではなく歴代社長と当時のカルチャーについて振り返っている。この文章がとんでもなく面白い。書き味も良いがやっぱり自分と重ねられるのが面白い。直接書き手の方とは面識はないが、読んでるとあの頃の空気感がよみがえってきて、同じ時代を過ごしたんだなと穏やかな気持ちになる。

自分は10年くらい勤めたがこの方は17年ということで、前後3年ずつくらい多めに働かれている。なので入退社前後の様子や変化が見えて面白い。物語のエピローグとプロローグが追加されてる感じ。感想としては同感な部分が多く、宮坂さん時代が好きで「脱皮しない蛇は死ぬ」「迷ったらワイルドな方へ」「爆速」あたりは自分のDNAにも刻まれてる気がする。ブログに書かれてないところだと「10倍」も好きだった。10倍早く、10倍のクオリティで、10倍の量を届ければ絶対勝てる、みたいなスローガンだった。ミッションを掲げて社員に同じ方向を向かせるのが上手で、そういう会社で働きたかった自分にはとても合っていた。

ヤフーの魅力のひとつに働く社員の人の良さがあると思っていて、出会う人のほとんどが優しくて魅力的だった。フルリモートになって出勤がなくなり楽にはなったけど、数字で測れない何かが失われた気がする。ちなみに自分の部署には卓球台があり、毎日休憩時間にやっていたらかなり腕前が上達して最終的には町の大会に出たりした。

本筋じゃないけどこの退職ブログに「25-35歳が社会人の青春。できる事も任される事も増えて人脈も広がる楽しい時期」と書かれていて考えさせられた。そういわれると最近は繋がりが広がってないような気がする。でもそのおかげで人に流されず自分のペースを掴めてきたような気もする。何が良いのかは分からない。また広げたくなったら勉強会とか、地域の活動とかに顔を出すようにしようかな。今はすでにある繋がりを大事にしたいフェーズかもしれない。


「推し」の感覚がない

2025/10/20

強い「推し」というものがない。好きなアーティストはいるけど推しとは違う気がする。例えばTHE LAST PIECEからデビューしたSTARGLOWのメンバーはみな好きだし、出た曲も聴いていきたいとは思っている。でもFIRST TAKEでSKY-HIが熱い演出をしてるのを見ると笑ってしまう。コメント欄では絶賛する声が並んでおり、「あぁこれが箱推しだな」などと勝手に距離を感じている。

この感覚は前にもあったなぁと思って考えていたが、分かった。お笑いライブだ。昨年真空ジェシカの漫才ライブツアーのチケットが当たって行っきてきた。真空ジェシカは大好きで、最近で一番ネタが楽しみな芸人といっても過言ではない。当日披露されたネタもどれも面白かったが、正直面白くないボケも中にはある。賞レースの決勝でもないしそれはそんなもんだと思ってるが、そのボケで会場が沸くほどウケていた。冒頭の距離を感じる話はその時の感覚に似ているな。好きなんだけど、すべてを肯定しているわけではない感じ。

「誰が言うかが大事」というのは確かにあると思う。同じ言葉でも、修羅場をくぐってきたベテランと、本でかじった知識で言っている入門者とでは乗せられる重みは違う。しかし「この人が言ってるから絶対正しい」となるとそれも気持ち悪い。信頼できるソースでも、自分の頭で考えることは放棄したくない。