「からまる毎日のほぐし方」を読んだ

「からまる毎日のほぐし方」を読んだ

2025/03/21
「からまる毎日のほぐし方」を読んだ。著者の尾石さんはVoicyの人気パーソナリティらしく、年齢やキャリア、人間関係などの「からまり」を一つずつほぐしていく形式のエッセイ集。年齢が30代、40代、50代と移ろうにつれ直面する問題も変わっていく。ミドルエイジの悩みとそれをどうほぐすかの考えが述べられていて引き出しの数を増やしてくれる。 いくつか印象に残ったエピソードを書く。「できるけど疲れるもの」に注意するという話。「できない」に比べて「できるけど疲れるもの」は軽視されやすい。表面上はできるし周りからも上手だねと言われたりするが、自分的には実は苦手なもの。そういうものはエネルギーを食い尽くし、いずれは疲れ果ててしまう。頻繁にマッサージに行ったり週末にリベンジ夜更かしをしたりと自分のメンテナンス時間が多い人は要注意。気付かぬうちに疲れてしまっている可能性がある。 毎日予定が詰まっていて忙しいとき、その予定は誰のためなのかを分析する。誰かのためのミーティングや予定で時間が埋まっているなら、それは忙しいというより心が寂しがっている。起業家など、自分の意思で忙しくている人は忙しいなりにその状況を満喫できている。自分の意思で決めた状況であれば受け入れられる。

毎月の自分のAI予算を決める

毎月の自分のAI予算を決める

2025/03/21
毎月1万円分の本を買うようにしているが、これは「レバレッジ・リーディング」に書かれていたことをそのままやっている。毎月1万円はそれなりの金額で、特に社会人になりたての頃には高額だったけど、それは必ず自分に返ってくるという話だったのでそんなもんかと真似し始めた。色々な経験を積むほど視野は広げられるが個人の活動範囲には限界があり、その意味ではいろんな人がいろんな立場でした体験を読書で取り込めるのは価値が大きい。こんな感じで読書のための予算を取ってるが、今の時代ではAI予算のような考え方良いのかなと思っている。 AIはブームではなく時代の変化で、今後必ず様々なAIツールで仕事が激変する。今も一部の仕事をAIに任せられるようになってきたが、これからの伸び方が遥かに大きいはず。そうなるとAIの流れには上手く乗っていきたい、そして流れに乗るには次々とリリースされるAIツールをちゃんと自分で触ることが大事になってくる。 SNSはアテンション・エコノミーで、とにかく注意を引いたもの勝ちになりつつある。AIというワードを使えばそれなりに注目を集められるのでみな騒ぐ。それに焦らされるのも違うし、完全に無視して何も試さないのもまた違う。自分の解としては「手を動かして学ぶ」ことを重視したい。AIツールは聞いてるだけだと忙しいが自分で試せば大体理解できる。たまに理解できないものもあるが、それは自分の領域とは別ジャンルの課題を解決するものだと整理しておく。

「DIE WITH ZERO」を読んだ

「DIE WITH ZERO」を読んだ

2025/03/18
「DIE WITH ZERO」を読んだ。お金を貯める節約術ではなく、死ぬまでにちゃんと「使い切る」ことに焦点を当てた本。売れすぎて逆に手が伸びなくなっていたが、長時間移動する機会があり空港の本屋で購入。パラパラと機内で楽しく読んだ。 まず根本として死んだらお金はもう使えない。ならば死ぬまでにすべて使い切ることが良い使い方だ、というのが著者のメッセージ。実際死ぬ間際に「もっと働きたかった」と後悔する人はいない。年齢を重ねると身体の健康的にできないことも増えるし、気持ちとしても20代・30代の頃ほど活発に動く気が湧いてこなくなる。お金をひたすら貯めるのではなく適度に使って思い出を作る。思い出は何度思い返しても楽しい。そういう経験のためなら喜んでお金を使うべきだと続く。 お金を使うといっても浪費すれば良いわけではない。必要なのは経験を買うこと。それも「その時々に相応しい経験」を積む。ユースホステルで見知らぬ誰かと一緒に泊まるのは、若い頃であれば良い経験だが、高齢になってからでは中々楽しめない。その時にしかできないことがある。自分にとって必要だと思えば動くべきである。とはいえ、老後にも生活があるのでそれは計画に入れておくべき。著者の見立てでは「毎年の生活費 × 寿命までの残りの年数 × 70%」があれば十分とのこと。これは運用して資産をある程度増やせることが考慮に入れられている。

「疲れたこころの処方箋」を読んだ

「疲れたこころの処方箋」を読んだ

2025/03/15
「疲れたこころの処方箋」という本を読んだ。著者は韓国の僧侶の方で、内容はエッセイとフレーズ集が入り混じる構成。人生の辛い場面をどう乗り越えるか、どう心を前向きに保つかなど、答えのないテーマをいろいろな言葉とともに考える一冊。 例えば「成功」の測り方。世の中の名声からではなく夜どれだけぐっすり眠れるかを指標にする。世にいう成功者も何かに焦り、追われている人は多い。何かを達成することではなく、存在そのものに価値を置くと人生を楽しめる。 人を助けるのは素晴らしいことだが、自分に原因がある場合を除いてその人の悩みを自分が全て解決するのは難しい。最初は善意から動いても、完璧な結果を求めすぎると辛くなって両者の関係を悪くしてしまうこともある。

小確幸、あるいはSBCHという言葉があるらしい

小確幸、あるいはSBCHという言葉があるらしい

2025/03/14
最近読んだ「疲れたこころの処方箋」という本で知ったが、SBCHという言葉があるらしい。これは「small but certain happiness」の略で、「小さくはあるが確固たる幸せ」と意味する。小確幸も同じ意味だがこれは村上春樹が作った略語らしい。大成功を求めるより日常のささやかな幸せを求める動きがある。 幸せとは何か?それは状態。朝に飲む一杯のコーヒーでも、作業として飲むのと香りや味を堪能するのでは意味が違う。同じ事象があったとき、それに苦しみ続ける人とそうでない人がいる。事象や出来事それ自体は苦しみではなく、それと向き合う人の心が苦しみを生む。自分の捉え方ひとつというと言い過ぎかもしれないが、考え方を変えれば多少は痛みもマシになる。 幸せになるには他人との比較をやめること。スキル、給与、趣味、家族などを比べて良いことはひとつもない。比較しないために自分の好きなことを見つける。自分の拠り所がないと他人の物差しを借りて価値を測ることになる。そのフィールドは大勢の人がいるので狭くて動きづらい。自分の大切なものが何か分かればそこに夢中になれるので自然と人と比べる時間が減っていく。

「確率思考の戦略論」を読んだ

「確率思考の戦略論」を読んだ

2025/03/09
「確率思考の戦略論」を読んだ。USJ、西武遊園地、ネスタリゾート、最近ではジャングリア沖縄を手がける森岡さんの本。マーケティングに興味がありたまに本を読むが森岡さんとN1マーケティングでお馴染み西口さんの本にはハズレなし。 私たちが何かを買おうとするときの思考パターンには型がある。その商品のカテゴリ(例えばヒゲ剃り)を買おうとしたとき、知名度に頼ったり事前に情報を仕入れたりするが、最終的にはサイコロを振って出た目によりどれを買うかを決める。このランダム性があるので100%自分の商品を選んでもらうことはできない。できるだけ高確率で選んでもらうにはサイコロの多くの面に自分の商品のラベルを貼ること。十面ダイスのうち7つの面に記載されていれば選ばれやすい。この多くの面を取ることがマーケティングの本質的な仕事になる。 多くの面を取るにはユーザーに憑依し、「本能にぶっ刺す」コンセプトを作ること。ユーザーの本能を体験するために森岡さんは猟師になったりスマホゲームに数百万円を重課金したりする。ユーザーの本能が求めているものが分かれば何を訴求すべきかが分かる。訴求すべき点が分かればアプローチの方法を探せる。丸亀製麺のマーケティングを引き受けた時、市場調査でうどんには「尽くされる安心感」というイメージが付与されていることに気づく。これはそばやラーメンの調査では出て来ずユニーク。では丸亀の中でこのポイントを訴求できる点はあるのかを探す。そして「すべての店が各店舗でうどんを打っている」事実を知り、そこを軸に展開して見事成功。手先のテクニックやトレンドに従うのではなく本質的な価値から施策に繋げる大事さが多くの実例とともに紹介されている。

タスクを細かく分割する

タスクを細かく分割する

2025/02/26
調べ物でもプログラミングでも巨大なタスクに一気に立ち向かうのは分が悪い。いきなり着手せずに小さなステップに分け、ひとつずつクリアしていく。複雑な問題を単純な問題の組み合わせに分解する。実際最近の賢いAIモデルはこうやって動くようになっている。人間から与えられた指示をステップに分け、その各ステップのひとつずつをこなしていく。 前職で一時期一緒に働いていた先輩が、新メンバーの面倒を見るというのは餌を食べられるサイズに千切って渡してあげることだ、と言っていた。個人的には好きな表現ではないが、AIではなく人に依頼するときも同じような力学がある。そして適切な分解は全体像を把握できてないと難しいのでシニアレベルの仕事になる。仕事の流れを整えたり、どこから手をつけたらよいかわからないものを具体的なタスクに落とし込むところにセンスが光る。 こんなことを考えていたら、先日読んだ漫画「ワールドトリガー」の最新刊にほぼ同じ内容のことが書かれていた。ステップを刻むこと、自分の力量にあわせて課題を設定すること。別の実践書「ゾーンに入る」によると、人間は向き合っている課題の大きさがちょうど良いときに最高の集中力を発揮できるらしい。ちょうど良い大きさとは頑張ればギリ超えられる壁のこと。良いタスク分解ができれば集中力があがり、それを乗り越えて自信もつき、ポジティブなサイクルが回り始める。壁に直面したときはそれが自分に適切な高さの壁なのかを自問したい。

サポートがユーザーをファンにする

サポートがユーザーをファンにする

2025/02/23
メモの置き場としてGmailを使っている。誰かに聞いたおすすめ本、忘れたくないTODO、Webサービスのアイデアなど色んなものをすべて自分宛にメールで送る。定期的に受信箱を上から見ていって、そのメモが完了したらアーカイブして整理する。本当はそれぞれの登録に最適なサービスがあるだろうが、メモする時点でカテゴリ分けを考えるのも面倒なのでこの方法が定着した。メールならパソコンからでもスマホからでも送れるので環境も選ばない。 自分にメールを送るアプリとして「Note To Self Mail」というアプリを使っている。このジャンルではCaptioという人気アプリがあったが最近サービス開発が終了。代替となるものを探して、一番操作感の良いこのアプリに切り替えることにした。 Macにもこのアプリを入れてるが、頻繁にメモするのでショートカットでメモを送信する機能が欲しいと思って問い合わせてみた。数時間後に返信が来て、「Cmd+Sでできるよ!でも提案してくれたCmd+Enterでの送信も直感的だと思うので検討するね。気に入ったらAppStoreでレビューを書いてね!」と書かれていた。すでにある機能の案内、要望の受け止め、返信の早さなどなんとなくカンジが良く、AppStoreのレビューを書いた。元々気に入っていたアプリではあったが、こういう体験があると単なるユーザーからファンに近づく。

南場さんの講演を読んだ

南場さんの講演を読んだ

2025/02/21
DeNAの創業者で現在は会長の南場さん。AI時代の戦い方についての講演を読んだがとても面白かった。近い将来のAIシフトを分かっていながら、参加しているプレイヤーがとても少ないというのは自分も感じるところ。DeNAは既存事業に割く人数を半分にして残り半分をAI領域にフォーカスするらしい。この規模の会社でそこまで割り切れたら強い。 南場さんの言葉は心に素直に入ってくる。著書の「不恰好経営」にDeNA創業時の一枚の写真が掲載されており、「技術」「ユーザー」「お金」など、異なる軸を好きなメンバーが集まってひとつのサービスを作ったという。スキルや情熱がぶつかりあって良いものが生まれる瞬間はいつでも美しい。 新卒何年目かの頃、いろいろ周りも見えてきて社内の評価制度について少し思うことがあった。そんなとき出会ったのが「コトに向かう力」(これも講演の書き起こし)で、ヒトではなくコトに向かうことの大切さ、シンプルさ、楽しさなどを教えてもらった。周りの評価ではなく自分で意義を感じられるか。人との比較より目の前のことを前進させられたかというのは自分のなかのテーマとしてあって、それはこのスピーチの影響を少なからず受けている。

足元がグラついたら事実を書き出す

足元がグラついたら事実を書き出す

2025/02/14
突然不安になり、自分の未熟さばかりが気になるときがある。不安な状態で無理に進めようとしても上手くいかないので、まずは自信回復から始める。これまでやってきたこと、身につけた技術を文字に書き出す。リスクは肌感覚だと過剰に大きく捉えてしまうらしく、実際の最大損失を計算すると落ち着けるという考えがある。それと同じで過去の自分との違いを書き出し、客観的に見ることで自信を取り戻す。 3年ほど前に転職したが、それまではモバイルアプリエンジニアとして活動していた。モバイルとWebは似ているようでかなり違う。Next.js、React、TailwindCSS、Mantine、Vercel、Tanstack Query、tRPC、NextAuth、SSRやSSGなどのレンダリング、アラート監視、etc...。こうして書いてみると3年でWebの素養を身につけられていて、自分としても十分な成長であると感じられる。技術以外でも広い画面でのデザイン、プロダクトが利益を生む構造の理解、マーケティングなどの周辺知識も学べている。文章を書くことや運動もここ数年で習慣になっていて期待に近い。もちろんまだまだ未熟ではあるが、何もせず3年過ごしていたわけではないなと感じられる。 最近読んだ本「人生の経営戦略」では、人生の前半ではいろんなことを試し、人生後半でそれを組み合わせて価値を発揮する様式が紹介されていた。3年でいろいろ勉強にはなったが、学ぶこと自体が目的というよりは何か作るのが楽しく、それに付随して知識を身につけているというのが実態に近い。技術が伸びれば作れるものの幅が広がる。好きなものを適当に色々作っていきたい。