Podcastを聴きながら大掃除した
今日は年末なので大掃除。水回りやベランダ、窓拭きなどの肉体労働をした。あとは冷蔵庫の中身を点検して期限切れでもう食べれそうなものを捨てた。これで整った気持ちで年末を迎えられる。
家事中にはいつもPodcastを聴く。ブックマークしているものから今の気分にあったものを選んで流す。いまの時期だとM-1の振り返り系ラジオが豊富で聞くものには困らない。それと友人・知人がやっている個人Podcast。これもしっとりした雰囲気でとても聴きやすい。
Spotifyなどの頑張りによりPodcastユーザーは年々増えてきてると思うが、それ専用の記録サービスのようなものはまだ出ていない。ここは作ってみたい気もするが、どれくらい需要があるかは不明。単純に友人が聞いてはまっているPodcastを知りたいのはある。Spotifyあたりが「年間もっともよく聞いた番組」のような振り返りを作ってシェアを促してくれればそれで足りるのかもしれない。
今日聴いたPodcastで、面白い話があったのでメモしておく。その昔釈迦が説法をして回ってると、それを快く思わない男が釈迦に向かって悪口を浴びせたそうだ。釈迦は反論することもなく黙って聞き、悪口が終わったところで質問をする。「あなたが隣人にプレゼントを持って行き、それが受け取られなかった場合どうしますか?」。男は「それは持ち帰るしかない」と言い、釈迦は「それと同じです。私もあなたの悪口を受け取らいので、どうぞお持ち帰りください」と諭したという。
悪意は受け取らなければ自分を蝕むことはない。人の気持ちに敏感な方なので、機嫌でコントロールされないためにも覚えておきたい話だと思いました。
バケツの穴を塞いでから水を入れる
最近は家事をしながらM-1のネタ動画を見返しているが、それにはTELASAというアプリを使わなければならない。数年前までは普通にYouTubeにアップロードされてたのが最近はこういうキー局のアプリで配信される。去年はドコモ系列のLemino、今年はテレビ朝日とKDDIが運営するTELASA。ビッグコンテンツなので仕方がないとは思うが、よくわからないアプリを入れるのは煩わしい(ちなみに1ヵ月くらいするとYouTubeにもアップされる)。
M-1関連のコンテンツを見るにはTELASAの見放題プランに入る必要があるとのことで加入した。よく使っているが、正直使い勝手はイマイチだ。例えばYouTubeでは画面の右のあたりをダブルタップすると10秒進めることができるが、TELASAでは右下の小さなボタンをタップしなくてはならない。ネタ前の煽り部分は何度も見る必要がないので飛ばしたい。でもそのために小さなボタンを集中して押すのは家事中には難しい。
M-1コラボのマーケティングにより大量のユーザーを獲得できたと思うが、アプリ自体の使い勝手が低ければ定着しない。改めてプロダクトとマーケの両輪が重要だと思う。例えばAbemaは「亀田興毅に勝ったら1000万円」のような目玉企画をやりつつ、見逃し配信やアーカイブの検索など細かい機能も磨き込まれている。サッカーのカタールW杯配信ではマルチアングル機能を提供しており、ユーザーは好きなカメラで映像をみることができた(甲子園のネット中継などでも似たようなことはできるが、UIに美しく組み込まれているという点で違いがある)。
サービス作りでよく言われるのが「水を入れる前にバケツの穴を塞ぐ」。穴だらけのサービスにマーケで無理やり人を入れても底からどんどん抜けていく。まずは良いサービス、継続してもらえるものを作り、それから人を流すのが基本戦略となる。よく言われるけどちゃんと実行するのは難しい。自分のアプリでも改めて意識したいところである。
ところで、サービスの使い勝手がどれくらい重視されるかはそのサービスのジャンルにも寄る。例えばTodoアプリやアルバムアプリなど日常使いし、機能の使いやすさが優位性につながるものでは重視されやすい。一方で転職サービスは「そこにたくさんの人がいるか」が重要だし、映像系では「良いコンテンツを取り揃えられているか」が重要で、アプリの使い勝手は二番目以降の優先度になる。でも最近は後者でもデザインにこだわるところが増え、徐々にクオリティが上がっていってる気もしている。一人のユーザーとしてはすべてのアプリがストレスなく使える良いものになることを願っております。
仕事納め 2025
2025年も仕事納め。いまはフリーランスとして月火水の3日しか勤務してないので水曜日には年内最後の仕事を終えた。
Web業界では年末などの長い休みの期間前にはリリースは控える動きがある。これは人がいない時期に障害が起きると復旧に時間がかかるためだが、そのおかげか年末の休み前のオフィスは少し牧歌的な雰囲気が漂っていた。
新卒で最初に入った会社では年末のこの時期にチームの人と長めのランチに行ったり、普段やらないような整理整頓系の仕事をしたり、早めに退勤して飲みに行ったりしていた。こういう時間がとても好きだった。こういった時間がなくなったのは、フルリモート最大のマイナス面かもしれない。
年末の恒例イベントとして大学時代の友人と集まって麻雀を打つというのがあり、今日それに行ってきた。今年は夏頃にかなり麻雀の勉強に時間を使っていた。その成果が出て見事通算1位を獲得。良い年の締めくくりとなった。
1年で本3冊分の文章を書いている
2025年に書いたこのWeb日記の内容をAIと振り返ったところ、今年一年で約30万字書いてることがわかった。一冊の本が10万文字前後らしいので3冊分の文章を書いていたことなる。すごい。
ジャンルもバラバラ、校正もしてないので誤字もありまくりである。それでも坂口恭平さんが「書いてればいつでも本にできる」と何かで述べてたように、とりあえず文量を書けているのが自分としては満足。
何かしらの形で本を出してみたい気持ちがずっとある。それを目標にして真っ直ぐ進むなら、自分の専門領域でテーマを絞って書いていくのが良いんだと思う。文章を書くだけでなく企画書を作って出版社に送るとかもできる。でも今はこれでいい。書きまくって文量を溜めておくことがどこかに繋がる感じもしている。
電子書籍やZINEなど、出版の形は多種多様になってきている。自分が読むのも1割くらいはバーコードのついてない本だと思う。ブクログなどのサービスはバーコードがなくても本を登録できるようにしてほしい。毎年の読書記録の数字が年々正確じゃなくなってきているので。
「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023」を読んだ
「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023」を読んだ。歌手、プロデューサー、DJ、トラックメーカーなど多彩な活躍をするtofubeatsさんによる日記。日々のライブや楽曲制作、生活について書かれた日記で、自分の仕事とは畑がまるで違うのに読んでいて面白い。いや、違うから面白いのかもしれない。誰かの日常を知れる日記というのはやっぱり面白い。
日記のなかに神戸や東京が出てくるのも個人的に楽しい。自分も長い間東京に住み、最近になって関西に戻ってきた。時系列的にはちょうどtofubeatsさんと入れ替わりの時期。東京でも関西でもおそらく住んでいた場所が近く、見慣れた地名がよく出てくる。これはあの店のことかな、などと想像しながら読んでいる。
tofubeatsさんを知ったきっかけは本で、このZINEの前々段にあたる「トーフビーツの難聴日記」で存在を知り、楽曲を聴くようになってハマった。KOBE MELLOW CRUISEというフェスで生でパフォーマンスを見てさらに好きになった。素人の言葉で申し訳ないけど、曲やパフォーマンスに加えて楽しむための配慮がされている空気があった。ちなみによく口ずさむのは「nirvana」で、この曲からdodoさんを知って掘ったりもしている。ラップバトルから入ったHIP HOPとたまたま交差する感じもして面白い。
自分がこうして日記を書いてるのも難聴日記の影響を受けている。日々の出来事や仕事で考えたことを書き留め、それを後で読むのは面白そうだなと思って真似してる部分がある。違うのは登場する人物の数で、難聴日記には一緒に仕事をしている友人やスタッフの方がたくさん登場する。それを読むたびに自分の周りにはこんなに人がいないな・・と思ってしまう。エンジニアは一人で自宅で仕事できてしまうので、そういう性質の違いもありそうだけど。
このWeb日記は毎日ある程度のテーマを持って書いてるけど、tofubeatsさんの日記を見ると「日付 + 一文」みたいな日もあり、その方が本来の意味での日記に近いなという気もする。そういうフォーマットもいいなと思っていて、育児日記はそんな感じで書いてみている。
何はともあれ自分の知らない職業の世界を知れるのは面白い。今回も日記の魅力をふんだんに浴びれて満足の一冊でした。