未来の24時間を考える
坂口恭平さん著の「生きのびるための事務」の中に「未来の現実を考える」という章がある。今日読み返してみて面白かったので書かれている通りに自分でも試してみた。やり方はとても簡単で誰でもできる。
まず紙に大きく円を書き、現在の24時間の過ごし方をプロットする。7:00-8:00は朝食、8:00-9:00はダラダラ過ごしてそこから仕事、12:00から昼食で...という感じ。1日にかかるお金も書く。こうして今の現実を具体的に書き起こす。自分の場合は業務委託として働いている月火水と、個人開発デーの木金でけっこう違うので2パターン書いた。
次に「未来の24時間」をプロットする。10年後の自分はどういう時間を過ごしていたいか。起きるのは変わらず7:00でいいかとか、朝は散歩したいとか、仕事は15時頃に終えて夕方は本読んだり絵描いたりして過ごしたいなぁとか、想像しながら書いていく。こうしていくと10年後の自分がどう過ごしてるかが具体的になる。あとはその理想通りに時間を過ごしていけば、未来は手元に手繰り寄せられるという寸法だ。
このスケジュールに沿って動けば好きなようには生きていける。でも生活にはお金が必要。そこは「生活していけるだけの評価」を得ないといけないと本書にはある。
まず前提として「好きなことをやる」と「評価される」の間には壁がある。自分が没頭できることが世間から評価されるとは限らない。人からの評価を気にして自分の好きなものにハマれなくなっては本末転倒だ。
しかし評価されないとお金が発生しないので、生きるのに必要なだけは割り切って評価してもらう。ピカソなどの有名な芸術家も自分の世界観の作品を作るのとは別で肖像画を描くなどお金のための活動もしていた。
自分の場合ずっとやっていきたいのは個人開発で、いろいろ作ったりアイデアを具現化させたりするのは楽しい。これがたまにお金になる。好きで作ったものが誰かにとってお金を払うくらい価値があるものだという事実はうれしいが、お金を稼ぐことを目的にすると途端に面白みが減衰していく感覚がある。自分でめっちゃいいと思った機能を追加したとして、誰にも使われなかったらガッカリしてしまうみたいな(本来自分がうれしいだけで良いのに)。
なので整理としては個人開発で自由に作るのが「好きなことをやる」、それが売れたり技術や知識をもとに誰かを手伝う(業務委託)のが「評価される」という仕分けになる。お金はこれでOK。あとは時間の過ごし方で、現実と未来の24時間でギャップがあるところを埋めていけばいい。大きくズレてるのは朝の仕事が始まる前までの時間の使い方と、夕方の運動の時間があまり取れてないところあたりか。9月はこのあたりを意識してやってみて、また月末になったらその時の24時間をプロットしてみたい。