日記を1年書き続けている

2025/09/05

日記を毎日書くようになって1年が経った。正確にはこれで380日目。まずは1年間健康を大きく崩さなかったことに感謝したい。

習慣の本にはよく「やめるのが勿体無いと思うようになったら成功」と書かれている。心の中では「いま忙しい面倒くさいな」と「せっかくここまで続けたんだから」という思いが交差する。続ける期間が長くなるにつれて後者の力が大きくなり、習慣が続きやすくなる。

文章はこれまでもそれなりに書いてきた。エンジニアとして技術記事を書いたり、プロダクトマネージャーとして意思決定や組織文化について書いたり。でもそういう文章には目的がある。こういう内容を伝えたい、この文章の要点はここだなと、ゴール地点を決めてそこに向けて書いていく。関係ない脱線や蛇足はなるべく削って最後まで読んでもらえる文章を目指す。これが普段の自分のやり方。

しかしこうしてると文章は常によそよそしく、読み手を常に意識した内容になる。もう少し適当に頭に浮かんだものを書き殴る場所が欲しかった。この日記はまさにそんな感じで、個人開発やAI、読書など好きなことを好きに書いている。人からの評価の影響を受けないエリアだ。

個人開発で作ったアプリやWebサービスにはGoogle Analyticsという分析ツールを普段入れる。これは毎日の訪問者が何人とか、どういうキーワードで辿り着くことが多いとかを調べるものだがこの日記には入れてない。なので誰が読んでるかよくわからない。でもそれでいいと思う。たまに日記読んでますよと言われると「読んでる人いたんだ!」と驚く。それくらいがちょうど良い距離感な気がする。

今年はフリーランスになり、フルリモートで働いているので仕事で関わる人数が減った。自分と話して日記を書くことで孤独感を和らげる効果がある。あとは日記に書くことが何もない日が続いてると気づくと、本を読んだり新しい場所に行ったりする気持ちが上がる。日記を書くのは30分くらいかかる。「もっと早く」「もっと効率的に」が求められる社会で意味や目的がないことをするのは面白い。