AIと一緒にスライドを作る
来週オンライン勉強会で20分くらい話す予定があり、スライドを作る必要がある。昔はPowerpointやKeynoteで作るしかなかったが今では色んな方法がある。Google SlidesやCanvaではオンラインでスライドを作り、複数人で同時編集したりそのまま共有したりできる。
前から試してみたかったことにAIを使ったスライド作りの効率化がある。これもまた色んな方法があるが、自分が興味があるのはマークダウンというAIが理解しやすいフォーマットでテキストを生成してもらい、そのマークダウンからスライドの見た目に整形してもらう二段構えの方法。世の中には一発の指示でデザインや画像込みのスライドを作ってくれるものもあるが、それだと納得できる基準に到達するのがかなり難しい。いい感じのデザインじゃないと発表する時もテンションがアガらないので、ベースをAIが作ってくれて人間が手直しする方法が今は一番良いと思っている。
さて、このマークダウンからスライドを作るというのも色んなツールがある。どのツールもとても使いやすく、先人たちのブログ記事も充実していてすぐ使い始められる。しかし試してみるとイマイチしっくり来ない。その理由を考えてみると、自分はスライドを作るときに見た目重視で作ってることに気がついた。
もちろん発表で一番大事なのは中身。でもその伝え方も同じくらい重要になってくる。例えば画像をテキストの下に添えるのか、画像一枚でバーンとスライドを使うのか。文字のどこを太字にして強調するのか、聞き手はそれを見た時にどの順番で文字を読むのか。マークダウンという別の形式で書いたものがスライドになるのは確かに便利だが、スライドに変換したときにどうなるだろう・・と考えながら書くと脳のメモリを使いすぎて捗らない。毎週発表するとかであれば効率化重視で良いかもだが、3ヵ月に1回スライドを作るくらいなら普通に手動で作った方が自分にはいいのかもしれない。
しかし、AI時代にそれでいいのだろうかという懸念もある。例えば自分の読書メモはNotionに書いているし、この日記もテキストで書いている。テキストからスライドに変換するのが違和感なくできるようになれば、その時々で話したい内容を10分くらいでスライドにできるかもしれない。AIは仕事を効率化するが、同時に「本当に今まで通りでいいのか?」という疑問も抱くようになった。それは既定の価値観を疑うという意味では良いが、もっともっとと求めすぎて燃え尽きないようには気をつけたい。