生活を商売にしない
2025/10/16
Webサービスやアプリのアイデアを考えるとき、自分や周りの人が困ってることを解決するものを考えると良いという話がある。誰のためか分からない曖昧なものを作るより少なくとも一人に刺さるものを作る。大体の場合同じ課題で困ってる人が他にもいるので、深くその課題を解決するものであれば自然と広がっていきますよ、という考え方だ。
このマインドをもって生活していると些細な困り事に目がいくようになる。「これ不便だな」「こういうアプリがあると便利そうだな」みたいに。でも最近はそういう小さいチャンスみたいなのを見つけるのに疲れてきている。色々思いついて作ろうとして、それがすでにあって、みたいなループに消耗している感がある。
「自分をいかして生きる」の中にパン屋さんの話が出てくる。そのお店の方が
商売になってしまわないようにするのが大事。家庭の味を商品にして売るのではなく、単純に家庭の味をつくって提供したい。
と言っている。
身の回りの出来事をいちいちアイデアに結びつけるのは生活を商品にしているに近い。単純に自分が欲しいものを作り、それ自体に満足したうえで、ついでに同じように困ってる人いたら使ってね、と差し出すくらいでちょうど良いのかもしれない。
「これ流行りそうだから作ってみよう」と作るものは大体流行らない。それは流行るまで続ける胆力がないから。すぐにうまくいくことは稀で大抵は下積みの時間がある。うまくいかなくても取り組み続けられる、自分なりに意義を感じていたり興味があったりするテーマに時間を注ぎたい。