ある日突然昇進の打診を受けたら
2025/05/04
以前の職場でリーダー的なポジションをやってほしいと打診されたことがある。正式に決まる前の相談のような感じ。当時は右も左も分からず引き受けてしまったが、本当ならいくつかの点を事前に確認する必要があったように思う。
まずは待遇について。給与はどうなるのか、働き方はどう変わるのか。自分の中でお金の優先順位が低い場合にも職位に対して対価を払う意思のある組織かどうかは確認できる。
お金ではなく経験を重視する考え方もある。その場合はそのポジションに着くことで何ができるのか、どういう権限が与えられているのかを擦り合わせる。技術スキルを高めたい時期に組織のマネジメントに手を出すと望んだものは手に入らない。最近の組織は立場によって偉くなるなんてことはなく役割が変わる。その役割でできる仕事が自分がチャレンジしてみたいことなのか、買ってでもしたい苦労なのか。変化は少なからず自分のエネルギーを消耗させる。それに見合う価値のあるトライなのかは一度立ち止まって考えても良い。
迷いがあるなら先輩たちの話を聞くのも有効。すでにそのポジションをやっている先人と話し、得られたこと辛かったことを聞く。その体験が自分の興味とマッチするなら前向きな材料になる。
こうして振り返ると冷静に考えれるが、20代の勢い任せだった頃に同じ判断ができるかは分からない。いろいろ手を出してみたからこそ自分の好きなものが分かるという考えもある。ただ少しでも迷いがあるなら立ち止まって考える時間を持つことは、今では自分の中でポリシーのひとつになっている。