いろんな問題にトライするから解決策を見つけた時に気付ける
進研ゼミの漫画に「あ、これ進研ゼミで見た問題だ!」というテンプレがある。進研ゼミで学んでおくと試験にそのまま使えるというPRだが、実際の社会では逆の方が多いと思う。つまり、ある問題に挑んで解けなかったことがあるからこそ、本やネットでその解法を知ったときに本当の意味で腹落ちできる。
学校のテストには正解があるが社会に出てからの仕事にはそれがない。そもそも正解がないような問いもあるし、間違ってるのに正解のような態度で貫き通してしまう人もいる。つまり絶対の正解が見つからない場合が多く、そんな時は調査した上で「これでいこう」と腹を括って前に進む。自分の決断を正解にしていく作業をそこから始める。
正解がない状態は怖い。そんな時に頼りたくなるのは先人たちが編み出したフレームワークで、これは解答集といえるかもしれない。解答を見れば答えは分かる。でもそれを自分で導き出してないので血肉にはならない。本をたくさん読んで誰かの考えをなぞっても自身が成長することはなく、本当の学びはいつでも実践の中にある。
知識をすべて覚えるのは不可能。なので実際の問題に挑み、詰まったところを振り返って学んで知恵にする。基礎となる教養は身につけておくといい。教養は知識のベースとなり、応用的な内容を理解しやすくなる。また、物事が複雑になってくると比喩表現が大事になってくる。「これはサッカーでいうところの〇〇だな」のように自分の知ってるもので例えることで知識がリンクしやすくなる。
いろんなことに興味を持ち、手や体を動かして試してみる。うまくできないことの方が多いが、それは自分のなかの疑問符として残り続ける。人生やってるとその疑問符が回収される瞬間がある。その瞬間が楽しいし、ひとつ知恵のレイヤーの重なりが増えた感覚になる。疑問がたくさんある状態は良いことだ。