「推し」の感覚がない

2025/10/20

強い「推し」というものがない。好きなアーティストはいるけど推しとは違う気がする。例えばTHE LAST PIECEからデビューしたSTARGLOWのメンバーはみな好きだし、出た曲も聴いていきたいとは思っている。でもFIRST TAKEでSKY-HIが熱い演出をしてるのを見ると笑ってしまう。コメント欄では絶賛する声が並んでおり、「あぁこれが箱推しだな」などと勝手に距離を感じている。

この感覚は前にもあったなぁと思って考えていたが、分かった。お笑いライブだ。昨年真空ジェシカの漫才ライブツアーのチケットが当たって行っきてきた。真空ジェシカは大好きで、最近で一番ネタが楽しみな芸人といっても過言ではない。当日披露されたネタもどれも面白かったが、正直面白くないボケも中にはある。賞レースの決勝でもないしそれはそんなもんだと思ってるが、そのボケで会場が沸くほどウケていた。冒頭の距離を感じる話はその時の感覚に似ているな。好きなんだけど、すべてを肯定しているわけではない感じ。

「誰が言うかが大事」というのは確かにあると思う。同じ言葉でも、修羅場をくぐってきたベテランと、本でかじった知識で言っている入門者とでは乗せられる重みは違う。しかし「この人が言ってるから絶対正しい」となるとそれも気持ち悪い。信頼できるソースでも、自分の頭で考えることは放棄したくない。