退職エントリを読んだ
LINEヤフーを退職した人のブログが話題になっていたので読んだ。書いてるのは17年働いたベテランエンジニアの方で、業務や担当サービスの話ではなく歴代社長と当時のカルチャーについて振り返っている。この文章がとんでもなく面白い。書き味も良いがやっぱり自分と重ねられるのが面白い。直接書き手の方とは面識はないが、読んでるとあの頃の空気感がよみがえってきて、同じ時代を過ごしたんだなと穏やかな気持ちになる。
自分は10年くらい勤めたがこの方は17年ということで、前後3年ずつくらい多めに働かれている。なので入退社前後の様子や変化が見えて面白い。物語のエピローグとプロローグが追加されてる感じ。感想としては同感な部分が多く、宮坂さん時代が好きで「脱皮しない蛇は死ぬ」「迷ったらワイルドな方へ」「爆速」あたりは自分のDNAにも刻まれてる気がする。ブログに書かれてないところだと「10倍」も好きだった。10倍早く、10倍のクオリティで、10倍の量を届ければ絶対勝てる、みたいなスローガンだった。ミッションを掲げて社員に同じ方向を向かせるのが上手で、そういう会社で働きたかった自分にはとても合っていた。
ヤフーの魅力のひとつに働く社員の人の良さがあると思っていて、出会う人のほとんどが優しくて魅力的だった。フルリモートになって出勤がなくなり楽にはなったけど、数字で測れない何かが失われた気がする。ちなみに自分の部署には卓球台があり、毎日休憩時間にやっていたらかなり腕前が上達して最終的には町の大会に出たりした。
本筋じゃないけどこの退職ブログに「25-35歳が社会人の青春。できる事も任される事も増えて人脈も広がる楽しい時期」と書かれていて考えさせられた。そういわれると最近は繋がりが広がってないような気がする。でもそのおかげで人に流されず自分のペースを掴めてきたような気もする。何が良いのかは分からない。また広げたくなったら勉強会とか、地域の活動とかに顔を出すようにしようかな。今はすでにある繋がりを大事にしたいフェーズかもしれない。