就活時代
知人と就活時代の話をする機会があり、色々と思い出しながら話した。軸のまったくない就職活動ではあったか何社か内定をもらい、その中からヤフーを選んだ。今ではそりゃWebの会社でしょうと自分でも思うが当時は他業界含めて迷っていて、夜中に研究室の先輩に電話して相談に乗ってもらったりした。その時にかけてもらった言葉のおかげで自分の選択に自信をもって進めたと思っている。先輩には今でも感謝している。
就活は自己アピールのゲームのようなところがあり、「学生時代に力を入れたこと」「研究内容」「その会社の志望動機」などを上手に話す練習を何度もした。志望動機はいつもその企業に合わせた文章を用意した。周りには明確にやりたいことを持っている友人が数名いて憧れていた。思えば彼らは大学時代からいろんな会社の人と交流したり、海外を飛び回っていたりと早くから行動していた人たちだった気がする。自分は普通に勉強やサークルを楽しんでいたので同じ深度で語れるわけがない。そう割り切れたら当時も随分楽だっただろう。
社会人になったら一生かけてその分野の勉強をしないといけないと思っており、ずっと楽しく勉強できそうなことを考えてWeb系を選んだ。大学主催の面接練習の会があり、取り繕った志望動機をいくつか話したが中々うまく進まず、この理由を話したときにスッキリ心から言えたのをよく覚えている。
大学の頃にプログラミングの授業があり、そこで通信ゲームを作る課題が出た。2人以上でプレイするゲームであれば何でもよく、多くの友人はババ抜きのようなものを作っていた。自分はその課題が楽しくて、何日か徹夜してMMORPGのようなものを作った。ログインすると画面にキャラクターが現れ、スペースキーで敵を倒したりチャットを打ち込んで吹き出しに出したりできるもの。これを休み時間に友人と遊んだ経験が忘れられない。バグばかりだったしセーブデータをテキストエディタで簡単にいじれてチートし放題であったが、好きなものを作るよろこびを初めて感じた。
ちなみにその課題の評価は3段階の真ん中にあたるB評価。誰よりも時間をかけて取り組んだ自負があったので悲しかった。もっと努力を見てくれよ!と当時は思ったが、困っていたバグの相談でその教授にグチャグチャのソースコードを送ったら真摯に対応してくれたので許すことにした。