昔の同僚と飲んだ
所用があって東京に来ており、声をかけて昔の同僚と飲んだ。場所は赤坂で会社があった場所。地下鉄のホームを歩いてるときからすでに懐かしい。改札を抜けて外の景色を見たとき「ここ!」と声が出た。
昔はiPhoneアプリの開発をしていたが、ある時優秀なチームメンバーが揃いすぎたときがあった。技術レベルも高ければ提案や相談のコミュニケーション力も高い。全員が副業をしていて外からの知見も集まり、本当にクオリティの高いプロダクト作りができていた。私たちはドリームチームと呼んでいたが、その当時のメンバーは今はほとんど辞めてしまっている。
久々の集まりだったので近況報告をする。お互いの仕事やプライベートの状況について。やがてそれが終わると以前のような中身のない話になる。昔の友人と集まるとその当時の自分に戻る感覚がある。あれからいろいろ経験もしたけれど、グループの中での自分の立ち位置のようなものは変わることがない。
最初はおでん屋で少しずつ集合し、2軒目は道沿いのバーで風を感じながら一杯飲む。ラストの3軒目で好きだった中華屋に入り、あれもこれもと食べておなかいっぱいになって解散。昔はここで飲んでいて終電をなくし、朝までカラオケでオールしたこともあった。あれから6年ほど経ち、今は23時を超えるとみんなソワソワしだして時計をチェック、終電に遅れないようにしっかりと解散する。あの頃には戻れないんだなぁと少し寂しく感じながらも、自分自身もこの時間に解散できて気楽だとも感じている。
解散後、一人で夜道を散歩して宿に向かう。繁華街を抜ける時キャッチに何度も声をかけられて嫌になる。こういう声かけがそういえばあるんだったな。今は静かな住宅地に住んでるので忘れていた。楽しかったあの頃の時間。今も関係が続いてることを喜びつつ、はちきれそうな自分のお腹をなでてホテルのベッドに横になる。