社会人初期に読んでよかった本

2025/05/21

社会人になりたての頃、右も左も分からず戸惑うことばかりだった。そんな時期に出会ってよかったと思える本がいくつかある。今回はその中から特に印象に残っている3冊を紹介したい。

まずはデール・カーネギーの「人を動かす」。タイトルだけ見るとリーダー論やマネジメントの本のように思えるが、実際は「どんな人間を目指すべきか」という根本的なテーマが語られている。例えば、部下が大きなミスをしたとき、普通なら叱責してしまいそうな場面で、カーネギーは「これだけのミスをしたなら彼はもう間違えない」と続投させる。自分には到底できそうにない胆力だが、人としての魅力や信頼の築き方について深く考えさせられた。

次に「社会人1年目の教科書」。仕事を始めたとき、学生時代とは何もかもが違って戸惑うことが多かった。自分はまず誰かのやり方を真似てみて、そこから自分なりに取捨選択していくタイプ。この本は社会人として気をつけるべきポイントを肩肘張らないやさしい言葉で教えてくれる。なかでも印象に残っているのが「オフィスを移動する際は廊下ではなく机の間を歩け」という章。働いている人たちの雰囲気や空気感を感じ取ることの大切さを説いていて、なぜかずっと心に残っている。会社がフリーアドレスになるまではよく実践していた。

そして「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」。常識を疑うことやリスクを恐れすぎないことなど、仕事に対する心構えを教えてくれる一冊。この本がベストセラーになったあたりから「20歳」や「30代までに」など年代のキーワードが入った本が爆増した。ターゲットが明確で、知らないことで損をしたくないという気持ちに刺さる効果があるように思う。この本は学生時代の卒業間際に読んだが、書かれてる内容を実践してみたくなり、社会人初日を楽しみにしていたのをよく覚えている。

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習慣は場所に紐づく、とは習慣本の名著「[複利で伸びる1つの習慣](https://amzn.to/3SPrwkw)」にある一節。例えば普段寝転んでテレビを観ているソファに座って仕事をするのは難しい。人は場所と習慣を紐づける修正がある。 一時期部屋のレイアウトの都合上仕事部屋のモニターでゲームをしていた。このモニターは仕事中も使う。こうなると仕事中にゲームの電源をつけたくなり、集中が難しくなってしまう。そういった場合の対策も本の中で紹介されている。それは「その行動を面倒くさくする」こと。ゲーム機の場合はコード類を外し、棚の引き出しに入れてしまう。本当にゲームしたければ棚から出せばすぐできるが、仕事中はゲームのことを考えなくてすむ。 家の中だけでなく外にも同じことが言える。例えばパソコンが出来るお気に入りのカフェを持つ。そこは適度に座席間の距離が離れていて、パソコンで長時間作業をしていても店員さんは放っておいてくれる。日常のリズムを崩して仕事に身が入らなくなるとき、そのカフェに行くと良い仕事ができて自然と整うことができる。 最近読書ができておらず、なんとなく気持ちに余裕がない。そんな時は街の本屋さんに行って気になる本を適当に買う。街の本屋さんは大型書店よりも選書が効いていてラインナップに色があるのがよい。今読みたいと思った本は自分の精神状態を反映している。その本を持ってゆっくりお茶を飲みながら本を読む。そうして自分の生活を整えていく。