「仕事が麻雀で麻雀が仕事」を読んだ

2025/06/22

仕事が麻雀で麻雀が仕事」を読んだ。麻雀好きで知られるサイバーエージェント社長の藤田さんによる著書で、近代麻雀での連載をまとめたものらしい。最近時間を使っている趣味といえば麻雀で、仕事終わりや夜に時間を見つけては打っている。しかし6月に入って頭を仕事モードにも切り替えなければいけない。麻雀と仕事をいい感じにバイパスしてくれる本はないかと探してこの本に行き着いた。

藤田さんの著作は昔から好きでほとんど読んでいる。就活で東京に行く夜行バスの中で「渋谷ではたらく社長の告白」を読み、それが面白くて読書しはじめたほど。賢い言葉でマウントを取る論調ではなく、素直な言葉で考えが述べられていてどれも面白い。

この本もそれは同じだが、一編が短くちょいちょい麻雀の話が出てくるのでやや読み進めづらい(近代麻雀の連載なので当たり前だけど)。藤田さんの言葉は元々わかりやすいので麻雀で喩える必要性も低い。ただ自分もよく見ているAbemaの麻雀チャンネルがニコ生に影響されて生まれたなど、随所に挟まれる雑学は面白い。

「淘汰の激しい業界で活躍し続けている理由は?」と聞かれた時、藤田さんは「調子に乗らないこと」と答える。ビジネスも麻雀も運と実力の要素が入り混じる。トレンドの業界にいたから伸びたのを自分の能力だと勘違いし、調子に乗るといずれ消えることになる。良いときは疑い、悪い時はそう悲観するほどでもないと自分に言い聞かす。自分のメンタルをコントロールするのが仕事でも麻雀でも大事なことかもしれない。