コーチングは実力が7割
2025/06/08
コーチングは話の聞き方や態度などが大事と教わるが、友人に聞いた話によるとコーチ者の「実力」が7割を占めているらしい。教わる者にとって、優しい言い方や楽しい雰囲気であることよりも、教えてくれる人が本物であることが重視される。人と接するソフトスキルの比重が高まっている現代で不思議な感じがしたが、確かに自分が教えてもらう時を考えるとそうかもしれない。ガワがどれだけ良くても本質がなければ学ぶことは少ない。逆に無骨で口下手でも本物のスキルは見て真似したくなる。
元プロ野球選手の落合さんの本にあった「技術が精神を作る」論にも似たものを感じる。コーチングを上手くなろうと表現をいくら磨いても伸び率は低い。それよりも圧倒的な実力をつけること。スキルを磨けば自ずと人に伝えるものができる。ただ技術を深めれば良いとわかれば集中して勉強しやすく、実力7割論は明るい知らせに思える。
同じタイミングで友人と「No No Girls」の話をした。プロデューサーである ちゃんみな は、実力もフルにありつつ伝え方も抜群にうまい。相手の話を聞き、そこで現れたシグナルを見逃さず、自分の経験を踏まえて具体的なアドバイスをする。実力7割に加えてコミュニケーションの3割でも満点を取る。世の中のどの本を読むよりも、No No Girlsを見る方がコーチングの何たるかを教えてくれると思う。