日本を失敗できない国にしない
2025/06/15
先日新聞を読んでいてタイトルの言葉を見つけた。「日本を失敗できない国にしない」。インタビューされていたのは宇宙スタートアップ企業の方で、成功し続けることは難しい産業に身を置いていることがこのミッションが形だけではないことを物語っている。
なんとなく失敗は恥ずかしいという風潮がある。小学校の授業でも、日本人の子供は恥ずかしてく手を挙げられない。アメリカの小学生はみんな手を挙げて当てられてから「分かりません」というらしい。集団の中で劣っていると思われたくない比較の心は日本人に強いのかもしれない。
大人になるにつれ、あまり物事の成功・失敗に区別がないような気がしてきた。一時は成功者と持て囃された人でも後に苦しい人生を歩んだりする。周りからみると苦労してそうと思う人が自分の人生を心から楽しんでいたりする。成功や失敗の評価は周りから与えるもので、本人の自覚とはほんとは関係ないのかもしれない。自分のミスを笑い飛ばせる人にいつも憧れている。
芸能人のスキャンダルでも、人気があって潔白なイメージがある人ほど報道で引き摺り下ろされる。みんな人気者が落ちていくのを見たい。その落差が大きいほどエンターテイメントになる。そうであれば自分は人気者にはなりたくない。ずっと中くらいの位置で、上げられず下げられず自分のペースで活動していきたい。SNSなどで有名になってる人を見ると「自分にもできそう」と思う時があるが、それは自分の道ではない。評判の上下ではなく良いものを作ることに自分の時間を捧げたい。