すこしの工夫で
友人と趣味でやってるPodcastにお便りが来た。最近はオーディション番組「THE LAST PIECE」の話をもっぱらしていて、お便りの内容はその感想のようなもの。熱量とユーモアが入り混じった長文が届き、朝からクスリとする。良い一日の始まりになった。
昼休み、技術サイトに投稿されていた「角を取るだけでは勝てないリバーシ」を遊ぶ。普通のオセロは角や端を取るのが有利だがこれは違う。「ポイント制で、石をひっくり返すたびに2, 4, 8, 16, 32... のように値が大きくなる」「1000ポイント取るとその時点で勝利」この2つのルールが加わるだけで全然違うゲームになる。よくひっくり返る中央ほど点数が高くて大事になる。逆に角は最後の方にしか置けないので勝負ポイントにならない。ちょっとした変更でこうも違うゲームになるのかと面白い。
CPUと対戦するようになってるが、CPUは特別ルールに関係なく順応してるのも面白い。仕組みとしてはこの先どこに置くと自分にとって有利か?を毎回シミュレーションしている。3手先まで読むのと10手先まで読むのとでは当然後者が強い。そんな感じで読みの深さでレベル分けされている。最後の局面まで読み切れば絶対に勝てる。そんなわけで人間がオセロでAIに勝つことは不可能とされているが、こうやって横にずらしたルールでも同じロジックで強いというのが面白い。
こういう既存のルールを転用したゲームみたいなのはAI時代けっこう気軽に作れそうな気がしている。例えばマインスイーパーは昔からあるが、その対戦版のようなものがMSN Messenger(なつかしい)で遊べて中学生くらいの頃にハマっていた。お互いマスをめくっていって先に爆弾を引き当てると勝利のようなルールだったはず。シンプルなゲームをちょっとした工夫で面白くする。こういうことができる人はたぶん普段喋っていても楽しい人ですよね。
仕事でしんどいことがあったとき、昔は同僚と飲み会でネタにして笑ったりしてたがリモートでは難しい。みんなどうしてるんだろうか?自分はたぶん日記とかに「書く」ことで幾分か気を晴らしている。でも晴れ具合でいうと「喋る」の方がやっぱり強い気がしていて人と話したい時がある。芸人は昔あったイヤな思い出もエピソードトークとして笑いに昇華する。どんなことも後で振り返れば笑い話にできる。そんな感じの態度でいたい。