「静かな働き方」を呼んだ

2025/08/22

静かな働き方」を読んだ。舞台はアメリカで、GoogleやKickstarter、ミシュランシェフなどを辞めた人たちにインタビューをしていく構成。学業でもビジネスでもステップアップしていった彼らがやがて燃え尽きていく。そんな実話を紹介しながら仕事主義の危険性を説いていく形式になっている。

仕事が好きなのは素晴らしいが中毒になってはいけない。中毒とは仕事を人生の中心に置き、プロジェクトが成功すると次はさらなる成功を求めること。仕事だけの人生になると仕事のちょっとしたミスを指摘されるだけで大失敗した気分になる。仕事以外の趣味やコミュニティを増やすことは自分を守ることになる。

仕事中毒は個人にとっては害だが、企業については好都合。仕事を愛してもらうほど従業員の定着率や労働時間は長くなる。「やりがいのある職場」では問題が起きても軽視されやすい。給与や待遇が悪くても価値ある仕事だと見なされるから。仕事にみる夢は叶わないことも多い。仕事を自分の自己表現と捉えていると、うまくいかなかった時にバーンアウト(燃え尽き症候群)してしまう。

本書で一番心に残ったのは次のフレーズ。

あなたが価値を置くものと市場が価値を置くものを考慮に入れた、あなただけの「成功」を定義することが重要だ。

他者と比較せず自分が大事だと思うものをやる。これがベースだが、それにより食っていけなければ幸福度は低くなる。なので自分が良いと思い、なおかつ市場からも評価される重なりの部分を見つけること。これは落とし所として腹落ちしやすい。しかし現代社会では市場の価値をかなり重んじてしまっていると思うので、「あなたが価値を置くもの」に思いっきり体重をかけてもバランスが取れるくらいだと思う。まずは自分が何に喜びを感じ、何をしているとき楽しいのか。それを突き詰めるところから始めて、波に乗ってきたらチューニングするくらいで良い。


過去のメモを整理する

2025/08/21

普段生活していて思いついたアイデア、悩み、あとで調べたいことなどはスマホにメモしている。メモをキッチリ整理する性格ではないので同じボックスに投げっぱなしで振り返ることもほとんどないが、たまにボックスを一掃すべく過去分まで振り返って内容を見ることがある。ちょうど今日その大掃除をやったのだが、これがとても面白い。何度も登場するアイデアがあったり、すごく悩んで長文で書いてるけど1年経った今では完全に忘れていたり、自分の思考を時系列で振り返れる。この振り返りのタイミングで基本的にすべての項目を消していくんだけど、この過去のミニ日記は面白いのでちょっと残すか悩んだ。

自分の場合、何かのアイデアは誰かと話しているときに思いつくことが多い。なのでメモされたアイデアリストを見ると思い出が蘇ってくる。この頃は東京に出張してたなぁとか、この時〇〇さんにアドバイスもらったなぁとか、そういう回想のきっかけになる。流行りに左右されている時期も見つかる。例えばChatGPTが登場した頃はChatGPTを拡張するようなアイデアが多い。今になってみればそれはすべてChatGPT本家がやっている。メインストリームにあまりにも近いところだと本家が動いたときにすぐ淘汰されてしまうのは分かってるつもりだが、トレンドが人を巻き込む力は強い。

悩みのほとんどは人間関係、あるいは自分が何をやっていくべきなのかという内容だった。人間関係に気を遣うタイプなのでこの苦労は今後も絶えなさそう(若い頃よりはマシになっている)。自分がやるべきことの悩みは、簡単にいうと自分の性質を大事にしたまま頑張れる場所はどこかという話。それは会社、職種、働き方などいろんな要素があるが、こうして色々考えていたことが今の週3勤務に繋がってるように感じる。今はそれなりに楽しくやってるので過去の自分ナイスという感じ。

しかし振り返ってみると何年も続く悩みというのはなかなかない。その頃は熱が出るほど悩んでいたことも、今となっては記憶にすらなかったりする。いまは健康で体調も落ち着いていて、毎日のびのびと暮らせる状態。おそらく未来から振り返ったら今の状況は恵まれているのだろう。毎日いろいろ考えることはあるが、考えすぎずゆっくり前に進んでいったら良いのかもしれない。


Luck is part of you

2025/08/20

お笑いコンビかまいたちの元マネージャーの方が「Lipoy」というアパレルブランドを立ち上げたらしく、そのことについてかまいたちチャンネルで話していた。Lipoyとは「Luck is part of you」の略で、日本語にする「運もあなたの一部」。自分が運だけで上手くいきすぎてると悩みを話したときにシェアメイトがかけてくれた言葉らしい。とてもいい言葉。そしてかまいたちのチャンネルは疲れたときでもゆったり見れる魅力がある。

似ているポリシーとして自分は「運と実力で半々」、上手くいったこともダメだったことも「自分が50%・周りのおかげが50%」だと思っている。全部自分の実力とするのはおこがましく、全部周りのおかげとするのは自分の努力を認めてあげなさすぎる。半分ずつくらいがちょうど良い。何かの調査で運が良い人はよく気が付く人だという結果が出ていて、落ちているラッキーに気づけるかどうかが運の良し悪しだという。そういう意味でも自分自分になりすぎず、視野は広く保てている方が良い結果になりやすい。

お笑い漫画「ショーハ・ショーテン」にも近しい話がある。それは笑いの能力が高い人は「面白いを見つける」のが上手い人だという話。芸人がネタをやって一番ウケるのは客席が芸人だらけの時。それは芸人は面白さのアンテナが立っているため、そのネタから勝手に面白い部分を見つけ出して笑ってくれるから。確かに最近売れっ子の千鳥や霜降り明星はこの能力が高い気がする。芸人が入り混じったカオスな場で、一言でその場の面白さを伝えて爆笑をとる場面をよくみかける。

ところで最近は麻雀にハマっており、会社の麻雀大会に向けて2ヵ月ほど猛練習をしていたが見事に予選で散ることとなった。麻雀も運と実力が半々のゲーム。改善できる点を振り返ったらあとは切り替えるしかない。麻雀に時間を使うのは夏までと決めていたので、ここから年末までは個人開発に時間を使いまくる期間にする。プログラミングには運要素は一切なく、やればやっただけ前に進むので安心感があります。


途中経過を見せる

2025/08/19

新しく買ったロボット掃除機が活躍している。Ankerの「Eufy X10 Omni Pro」というモデルにしたが、期待通りちょっとした段差は超えてすべての部屋に行ってくれるし、カーペットを検知すると水拭きブラシをしまって吸引を強めにするモードに切り替えてくれる。最初に部屋のマップをスキャンして回るのだが、その把握がかなり精度が高い。というのも連携アプリに認識した部屋の間取りが3Dで表示されていて、それが現実のものとかなり近い。掃除の性能は同じだとしても、こうやって途中のプロセスを開示してくれると信頼感があり、「綺麗にしてくれてる」感覚が増す。テクノロジーの良い使い方だと思った。

いまの生成AIブーム、そしてその少し前のディープラーニングの頃から途中経過の説明はひとつの技術的テーマになっている。機械学習は賢くて精度もとても高いのだが、なぜそう答えているかを辿るのはとても難しい。なので多くの場合は「答え合ってるしまぁいっか」となるが、より人間がうまくAIを使いこなすためには中の仕組みを知ることが必要になる。最近もいろいろ研究が進んでいるのでこのあたりはそのうち改善されるかも。

ビルドインパブリックという開発手法がある。これは何かのプロダクトを作るとき、そのプロダクトを作っている様子をブログやYouTubeで公開していくというもの。途中でアイデアを募集したり、ユーザー参加型で開発が進められる。出来上がる途中経過を知っているとそのサービスや開発者に愛着が沸き、応援したくなる。マーケティング手法のひとつとされてるが、これも「途中」を見せることで満足度を高める方法といえる。

何かに悩んでいるとき、それを親しい友人やパートナーに開示しても良い。自分で抱えきれないものは分け合う。他人の冷静な視線だと新しい解決策が得られるかもしれないし、解決方法がなかったとしても一緒に問題に取り組む仲間がいるのは心強いこと。自分のなかで結論まで出せるのは強い。しかし関係を深めていきたい相手なら、弱い部分もオープンにしてチームになってしまうと良い。どれだけ強くてもより高い壁に当たれば挫折するが、チームになればどんな困難が来ても仲間のままでいられる。


AIと一緒にスライドを作る

2025/08/18

来週オンライン勉強会で20分くらい話す予定があり、スライドを作る必要がある。昔はPowerpointやKeynoteで作るしかなかったが今では色んな方法がある。Google SlidesやCanvaではオンラインでスライドを作り、複数人で同時編集したりそのまま共有したりできる。

前から試してみたかったことにAIを使ったスライド作りの効率化がある。これもまた色んな方法があるが、自分が興味があるのはマークダウンというAIが理解しやすいフォーマットでテキストを生成してもらい、そのマークダウンからスライドの見た目に整形してもらう二段構えの方法。世の中には一発の指示でデザインや画像込みのスライドを作ってくれるものもあるが、それだと納得できる基準に到達するのがかなり難しい。いい感じのデザインじゃないと発表する時もテンションがアガらないので、ベースをAIが作ってくれて人間が手直しする方法が今は一番良いと思っている。

さて、このマークダウンからスライドを作るというのも色んなツールがある。どのツールもとても使いやすく、先人たちのブログ記事も充実していてすぐ使い始められる。しかし試してみるとイマイチしっくり来ない。その理由を考えてみると、自分はスライドを作るときに見た目重視で作ってることに気がついた。

もちろん発表で一番大事なのは中身。でもその伝え方も同じくらい重要になってくる。例えば画像をテキストの下に添えるのか、画像一枚でバーンとスライドを使うのか。文字のどこを太字にして強調するのか、聞き手はそれを見た時にどの順番で文字を読むのか。マークダウンという別の形式で書いたものがスライドになるのは確かに便利だが、スライドに変換したときにどうなるだろう・・と考えながら書くと脳のメモリを使いすぎて捗らない。毎週発表するとかであれば効率化重視で良いかもだが、3ヵ月に1回スライドを作るくらいなら普通に手動で作った方が自分にはいいのかもしれない。

しかし、AI時代にそれでいいのだろうかという懸念もある。例えば自分の読書メモはNotionに書いているし、この日記もテキストで書いている。テキストからスライドに変換するのが違和感なくできるようになれば、その時々で話したい内容を10分くらいでスライドにできるかもしれない。AIは仕事を効率化するが、同時に「本当に今まで通りでいいのか?」という疑問も抱くようになった。それは既定の価値観を疑うという意味では良いが、もっともっとと求めすぎて燃え尽きないようには気をつけたい。