「ふつうに働けないからさ、好きなことして生きています」を読んだ

2026/01/06

ふつうに働けないからさ、好きなことして生きています」を読んだ。散歩がてら入った本屋さんで気になって買った一冊。仕事や心身についてのエッセイ集。

著者の方はワークショップやイベントで生計を立てており、主に扱っているのは「茶葉」「イラスト」「本」。これだけ聞くと関連のない3種のように見えるが、著者のなかでは「心を満たし元気にしてくれるもの」として一貫性がある。

いろんなジャンルに手を出しても良いんだろうか?これはここ数年自分の中でモヤモヤしていたこと。プロダクトマネージャーという肩書きで働きつつ、個人開発ではエンジニアとして振る舞い、日記を書いたりと文章にも興味がある。これらをつなぐ共通項もなかなか見えず、「フォーカスが大事」というビジネスシーンでよく聞く言葉を思い出しては悶々としていた。

この本の中にアンサーがあった。

でも、私の中では「その時にやりたいと思ったこと」という意味で、一本の筋が通っている。

でも「お金になるから」という理由でいろんなジャンルに手を出すのはNGだ。

(中略)

「お金になりそうだから」やっているのか、「好きなものがたくさんあるから」やっているのか。
つまり、どんな魂胆でやっているのか。そういう気持ちのエネルギーはこちらが思う以上に、受け手側にバレている。
私が買い手なら、やはり「好きだから」のエネルギーを放っているものを買いたい。

つまり共通項は確実にあり、それは「やりたいからやってる」ということ。そこがブレてなければ好きなことをしたらいい。
逆に「儲かりそうだから」という理由で色々手を出すのは下心が透けて見える。儲けることが悪ではないけど、そういう理由で作られた商品はなんとなく人の心には刺さらない。

さらに、幸せについて考えた以下の一文もとても良い。

「幸せな人生とは?」などと、時間を大きく捉えると悩みが発生するが、今この瞬間の幸せだけを細かく見ていればいいのだと思う。
仮に仕事がうまくいかなかったとしても、今この瞬間、自分のために一杯のお茶を淹れて丁寧に味わう。

「幸せはゴールではなく毎日のこと」と最近よく反芻してるが、この一文はその時制をさらに細かく分解している。

例えば自分は最近子供が生まれてお世話をよくしているが、それが幸せか?と聞かれるとなかなか回答が難しい。もちろん愛はあるんだけど、生活リズムが乱れて疲れが溜まったり、個人開発など自分の好きなことをやる時間は減っている。こう考えてしまうのは一定の連続した期間で答えようとしてしまっているから。

もっと細かい瞬間でみれば、子供の寝かしつけで替え歌を歌っている時も楽しいし、合間の時間で個人開発したアプリをリリースする瞬間も楽しい。「幸せに過ごせてるか?」ともし聞かれることがあれば、YES/NOではなくこういう瞬間のことを話すのが良い気がする。