AI時代のコンテンツの価値
2025/02/01
疑問や質問はAIに聞くことが増え、Google検索する回数が少なくなっている。人間が調べるときはキーワードを入れて検索し、結果の中からそれらしいサイトをいくつかピックアップして読み、内容を読み比べながらまとめて理解する。ChatGPTの検索モードなどはまさにこういったことをしており、人間が調べるよりも高速なので使い道が広い。
仕事でWebサイトに表示するテキストや画像を管理するサービスを作っているが、AI時代にはどうなるのか。Webメディア単体で事業をする場合、検索などから辿り着いてもらってページビュー数をあげ、そこで広告や会員料などで収益化するモデルが多い。検索回数が減るとこのサイクルが回りにくくなり、Webメディアの数は一見減るように思われる。しかしAIが最新の世の中の情報をどこから学ぶかというと、それは人間の用意したコンテンツからである。何かを調査した結果、個人の意見、業界の動向などは人間がまとめることで始めてAIが学習できる。出面がWebページではなくAIになるかもしれないが、変わらず一次情報としてのコンテンツは強い。
次に、AIが十分に浸透した時代を考える。ひとりずつにAIエージェントがつき、困ったらサポートを受けられるような時代。仕事やプライベートの面倒な作業はAIに指示してやっておいてもらえると、人が自由に使える時間が増える。時間が余ったときに何をするかといえば、それは「表現」ではないだろうか。自分の思いや体験を文字で書いたり絵に描いたり写真に撮ったり、あるいは人に話したりする。それをインターネットに置いておきたい時もあるだろう。コンテンツは人の求めるものを置く場所から、より個人的な情報がある場所になっていく。