自分で決めたことならミスっても学びになる

2024/10/18

何かに取り組むとき、それをやらされるのと自分で納得してやるのとでは結果の受け取り方が違う。自分で腹落ちしてやったことなら、仮に失敗してもなぜ失敗したのかを分析して次に活かすことができる。納得しないまま進めた場合、うまくいかなかったら他責に収束してしまう。

モチベーションには内発的動機と外発的動機がある。内発的動機は自分の内から込み上げるもので、外発的動機は外から与えられるもの。内発的動機の方が持続力が高い。よくある例え話で、昔公園から隣の民家に石を投げ、窓を割って遊ぶ少年たちがいた。注意してもやめない。これは石を投げる行為が本人たちにとって楽しいから。そこで、注意をするのはやめて石を投げる好意を褒め、感謝を伝えて1日100円あげるようにする。少年たちはよろこんで石を投げ続ける。ある日、金額を50円に下げる。少年たちは不満をいいながら石を投げる。そしてある日、今日からはお金は渡せないと言う。子供達は石を投げるのをやめる。「なぜ無料でこんなことやらないといけないのか」と言って。

これは元々自分たちの内発的動機ではじめたものが、外発的動機にすり替わってしまう例だ。外発的動機は長続きしにくい。内発的動機は自分の根源から沸き上がるものなので強い。私たちにできることは、他人が燃えているときに誤った動機づけをしてしまわないことだ。同じく、自分のモチベーションがすり替わらないようにも注意が必要。ただ最初は便利なものを作っているのが楽しかったのに、売上ばかりを求めたり、それを自分が有名になる手段に使ったりしては本来の動機が失われる。お金や名誉を否定するわけではなく、自分が心から納得できるならよいが、気付かぬうちに周りに流されるのは危険、という話。

自分で決めたことなら間違っても、数年後には笑い話になる。誰かに決めてもらうと上手くいっても記憶に残らない。自信がなくてもよく考え、自分で選んでいくクセを身につけたい。